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2022.10.18
実施設計完了
こんにちは、礒です。
先日、北九州で計画中の店舗兼用住宅の実施設計を提出しました。
店舗付きでRC混構造ということもあり、図面枚数はA2で90枚以上。
A2でここまで多い枚数は久しぶりです。
図面の束を見るとなかなか迫力。
仕様が大体決まっているハウスメーカーや工務店などはここまで多くの図面は描きません。
いつも仕様、納まりで進めていくので、短期間に多くの案件をこなせるのですが、
完全自由設計を基本とする設計事務所はそうはいきません。
金物や建具、仕上げ、素材などのデザイン的なことはもちろん、
電気設備や給排水設備、構造など総合的に全てを決定していきます。
この段階で意匠、構造、設備を破綻の無いようにまとめていくのです。
個人的にはこの実施設計のクオリティーと建物のクオリティーはイコールだと思っています。
どれだけ多く考え検討し、イメージできるがで勝負が決まります。
実施設計は細かい作業の繰り返しで、なかなか思うように前に進まず、正直苦しい時間でもあります。
丁寧に諸条件を汲み取り、もつれた糸を解きほぐすように一歩一歩進めていくのですが、
さながら三百六五歩のマーチのように、一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩下がる、
みたいな状況の連続 (笑)
なので、図面提出をした時は解き放たれたような開放感があります。(設計事務所あるある)
昨今の社会情勢もあり工事金額が右肩上がりですが、あとは金額が合うことを祈るばかりです。
まだまだ計画は半ば、もっと良くするにはどうずればいいのか。
引き続き検討を続けていきたいと思います。
iso