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2021.08.04

中里太郎右衛門陶房へ

こんにちは、礒です。

 

ここ最近毎週のように出張が続いています。

 

先日は福岡出張の空き時間を利用して唐津まで足を伸ばしてきました。

 

いくつか建物を見て回ったのですが印象的だったのが、中里太郎右衛門陶房

 

唐津といえば唐津焼が有名ですが、その中でも420年以上続く名窯で知られる中里太郎右衛門窯。

 

当代は14代目で12代目は人間国宝の中里無庵。

 

 

陳列館と併設する売り場の建物がなんともカッコよく一目惚れしてしまいました。

 

 

木製の階段を登り2階の売り場へいくのですが、正面に立つと入り口から垣間見える内部への期待と高揚感が高まります。

 

最近ではなかなか見ない外部の木製階段。

 

近くの川の氾濫を考えてピロティ形式を採用したそうです。

 

肝心の設計者は不詳…

 

中里家の住まいは吉村順三さんが設計されているので、こちらも氏の設計なのではと想像しています。

 

プロポーションや素材、構成は吉村さんの匂いを感じます。(違っていたらすみません…)

 

 

端正な外部のプロポーションとは違い、内部は屋根架構の迫力が印象的です。

 

全体的に影のある感じが雰囲気がなんともいい感じでした!

 

垂木は扇垂木を採用していて繊細な骨太な印象を和らげています。

 

 

屋根架構といい、開口部の取り方といい設計者は只者ではなさそう…

 

う〜ん、誰だか気になる(笑)

 

 

こちらは陳列館内部。

 

13代と14代の作品が展示されています。

 

購入することもできるみたいですが、さすがに手が出ない…(汗)

 

 

陳列館と売り場が渡り廊下で繋がっています。

 

心地よい風が抜けていきます。

 

外壁のプローポーションに見惚れてしまいました。

 

 

 

深い軒のお陰か、漆喰の外壁に汚れが見当たりません。

 

木部の色と漆喰の白のバランスが秀逸。

 

 

突き上げ式の雨戸。

 

シンプルなつくりも相まって愛らしさのあるデザインです。

 

 

中里太郎右衛門の作品は買えませんでしたが、工房作品の[黒唐津]という湯呑みを購入。

 

黒の色合いが素敵です。

 

 

唐津といえば建築界の大物を輩出していることでも有名です。

 

辰野金吾、曽根達蔵、村野藤吾。

 

辰野金吾、曽根達蔵は東京大学の前身、工部大学校造家学科の第1期卒業生4人のうちの2人。

 

日本建築界は唐津から始まったと言っても過言ではないかもしれません。

 

 

建築も吉村順三設計の大正屋や柿沼守利が改修設計した洋々閣、辰野金吾監修の旧唐津銀行などなど。

 

見所が多くまた再訪したいと思った唐津散策でした。

 

次回は温泉に入って美味しいイカを食べたいな(笑)

 

iso

 

 

 

 

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