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2022.07.29

ホテルニューグランド本館

こんにちは、スタッフの田原です。

 

先日、仕事で横浜の桜木町方面へ行く機会があったので、

 

少し足を延ばして「ホテルニューグランド」へ行ってきました。

 

神奈川で暮らしているのになかなか機会がなく、ずっと訪れてみたかった場所のひとつ。

正面の山下公園・バラ園から。

 

1964年 東京オリンピックの年に設置された「HOTEL NEW GRAND」のレトロな看板がちらりと。

 

開港以来、横浜港の周辺には多くのホテルが開業していましたが、

 

中でも外国人向け宿泊施設「グランドホテル」は横浜を代表するホテルとして賑わいました。

 

しかし1923年の関東大震災で一帯は壊滅状態となってしまいます。

 

そして復興への期待を受けつつ1927年にオープンしたのが、この「ホテルニューグランド」でした。

 

本館の設計は、東京国立博物館本館などを手がけた建築家の渡辺仁。

 

ベーブ・ルースやチャーリー・チャップリンなどの著名人も多数来訪していて、

 

特にマッカーサー元帥のお気に入りの滞在場所であったこと、作家・大佛次郎の創作活動の場であったことは有名です。

 

開業以来ほとんど変わらない姿で佇み、日本有数のクラシックホテルとして今も親しまれています。

老舗の風格が漂う本館・正面。

建物隅には創業年を示す「AD1927」の文字とメダイヨンが刻まれています。

エントランスを入ると2階ロビーへと続く圧巻の大階段。

手摺り壁は一枚一枚丁寧に焼き上げられたタイルが使われています。

時計の上部にある「天女奏楽之図」は、綴れ織りでつくられています。

2階ロビーは天井が高く広々と開放的で、空間が2種類のテイストに分かれています。

 

大階段を上がったすぐの空間は、石の柱と白い天井の装飾が見事です。

連なる大きな窓からは自然光がたっぷりと入り、通りのイチョウ並木が青々と美しかったです。

照明には巴紋がみられ、和や東洋の要素が感じられます。

奥に進むと、落ち着いた色合いのマホガニーの柱が並ぶ重厚な空間に。

開業当時から修繕を重ねて使われているアンティークな横浜家具と相まって、

 

時が止まったようなゆったりとした空気に包まれていました。

 

この日は人がほとんどいなくて、この贅沢な空間を独り占めしてしまいました…(笑)

 

– –

 

せっかく足を延ばしたので、本館1階の「ザ・カフェ」でランチもしてきました。

 

ホテルニューグランド発祥のメニューであるナポリタンを美味しくいただきました!

 

日常からひととき離れて、歴史と風格が漂う洗練された場所を堪能することができました。

 

あ、もちろんこの後は事務所に戻って仕事に励みました!(笑)

 

tahara

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