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西大島の家

 

 

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マンションリフォームの計画です。

リフォーム前の部屋は開口部が多く雑然として落ち着かない印象で、使用されている素材も新建材が中心で部屋自体が味気ない雰囲気を強く感じました。

建主からも明るく広々とした空間にして欲しいとの要望がありました。

 

そこで、この計画では細かな各部の調整と寸法の整理で空間を整えることを意識し、あえて既存サッシの前に壁を立てるなど、開口部と壁のプロポーションを変更し、光の入り方を変化させることで空間に落ち着きと居心地の良さがでるように心がけました。

また、無垢の床材や漆喰、タモの小幅板や格子などの自然素材をふんだんに使い、新建材にはない質感を大切にした素材感のある空間を意識しています。

 

全体的に開口部が無く暗かった玄関は無用に明るくせず、床はダーク系のタイルに変更し壁は着色したラワンを使い、あえて光を抑えた路地のような空間としています。

少しの暗がりはLDKから各部屋へ行く際の気持ちの切り替えの役目もあります。

また、玄関からLDKに入った時の光がより美しく見える効果もあるように感じます。

木製格子戸も新たに製作して玄関からLDKの雰囲気が見え隠れするように意図しています。

 

明暗が同居し素材の質感が感じられる、やわらかい光に包まれた5人家族の住まいです。

 

 

 

 

 

リタイアを期に建て替えを決めた、60代のご夫婦の住まいです。
敷地は厚木市の高台に位置し、東は厚木市街から遠く横浜まで見渡せ、西は丹沢山系を臨む環境豊かな場所にあります。

周辺は数十年前に開発された閑静な住宅街で、遠景に広がる景色とは関係なく一律に南向きの配置で計画されていました。

 

以前の住まいも南向きでしたが、敷地の周辺環境を最大限に活かすことを考え、東西に広がる景色を眺めながら暮らしが展開するように、配置は東西向きを主としてプランを決定しました。

老後はのんびりと土いじりがしたいというご主人と、その様子をのんびり眺めていたいという奥様。東側に家庭菜園ができる大きな庭を設けて、日常的に庭に視線が向くようにプランや開口部、各部のスケールを調整しています。

 

1階は天井を低めに設定しツガの板貼りとすることで、ゆったり落ち着ける空間。

2階は大きなボリュームの中に居場所を散りばめた動きのある空間としています。

お家で過ごされることが多いご夫婦のため、1階と2階で変化のある空間構成を意識しながら、適正なスケールと丁寧に作りこんだ空間で居心地の良さを感じてもらえるように考慮しました。

 

空調計画はボリュームある2階をカバーするため、1階の床下空調から家中に暖気が回るようにガラリを床に設け、各部屋の間仕切りに小さな開口部を穿ち、シーリングファンで空気の流れを促して冷暖房が家中ほぼムラのない状態で行き届くように計画しています。

仕上げは経年変化が楽しめる素材を選び、板貼りや漆喰などの自然素材を積極的に使用。

 

心地よい居場所と抑揚のある空間が魅力的な、ご夫婦お二人の終の住処です。

歴史ある神社の参道沿いにある4人家族の住まいです。

敷地周辺は参道沿いに形成された古くからの住宅が点在し、

昔ながらの日本家屋の風情を残しています。

この周辺の雰囲気を壊すことなく昔からあったかのような、

佇まいと建築のあり方を意識して設計を進めました。

 

建主の要望から敷地の半分、東側は畑ができるよう残し西側に寄せて建物を配置。

奥行きの長い敷地形状をトレースするように、東西に抜けをつくり、

庭への出入りのしやすさを考慮し大半を土間仕上げとしています。

シンプルな切妻屋根を基本とし深い軒の出をから生まれた軒下空間が、

庭との関わりをより一層豊かなものにしています。

ロフトに設けた物見台からは山並みと海を望む自然豊かな環境を享受できます。

畑の管理にも一役買っているそうです。

西側には将来的にお店を出すことを考慮したアトリエを併設しています。

店舗の雰囲気を壊すことがないように住宅の開口部は格子で隠し、

アトリエ(将来店舗)が目に留まるように要素を少なくしています。

住宅用のアプローチも奥に設けることで、生活の雑多な要素が表に現れないように配慮しました。

 

竣工からまだ数年ですが、板貼りの外壁も落ち着き、静かに佇んでいる姿が印象的です。

外部の板塀とウッドデッキは建主がDIYで仕上げました。

内部のしつらえも、住まい手のセンスと愛情を感じ、設計者としては嬉しい限りです。

これから時間を纏いさらに美しくなる姿が楽しみな住まいです。

   

住宅街に建つ祖父母から譲り受けた土地の建て替え計画です。

譲り受ける条件は親戚一同が集まれる家を建てることと、庭にある既存の柿の木を残すことでした。

そこで、プランは何十年と家族を見守ってきた柿の木を中心に据えること意識して考えました。常に暮らしの中心に柿の木が感じられるように、ほぼ正面にLDKを配置し、窓の形状やサイズも一番よく眺められるように計画しています。

 

1階はLDKと客間となる和室。玄関脇の和室は客間や籠り部屋として使えるように、LDKから一段レベルを下げ、離れのように気持ちが切り替えられるように意図しています。リビング、ダイニングは床座での生活をしたいというご要望から、キッチンの床を150mm下げダイニングにいる人との視線が合うように床レベルをコントロールし、心地よい繋がりになるように配慮しています。

 

2階は寝室や子供室、水廻り等のプライベート空間として、パブリックとプライベートの性格の異なる空間が干渉しないよう上下階で部屋の属性をまとめています。

洗濯室の先には小さなバルコニーがあり、お風呂から脱衣室、洗面所、洗濯室、バルコニーへと繋がるストレスのない家事動線になるよう意識しています。

 

外部空間は縁側で柿の木を眺めながら寛げ、車庫の屋根が庭に延長することで軒下空間をテラスとして使用できる構成です。外壁は建主のご要望で風情があり経年変化を楽しめるように杉板貼り。インテリアも建主が購入された家具がセンス良く収まっています。

 

杉板と柿の木が街並を豊かに彩るコンパクトで機能的なご家族3人の住まいです。

 

オーナーがお勧めする約10種類のグラスワインとフレンチビストロ料理をオリジナルスタイルで楽しめるお店の改修計画です。

 

限られた予算の中で最小限の工事に留めるため手を加える箇所を吟味し、ゆっくりと落ち着いてご家族や友人と楽しんでいただけるように、床や壁などの面積が広い箇所の色味を合わせて、インテリアはダーク系とホワイト系のモノトーンで統一しました。

 

照明計画を見直し間接照明を中心とした照明は天井の形状を利用して、陰影を作り出すことで空間の広がりを演出しています。

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