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2024.01.19
軸組模型をつくる
こんにちは、スタッフの田原です。
ここ数日、ヒノキの角材に悪戦苦闘しながら「さがみ野の家」の軸組模型を製作していました。
骨組みの確認や意匠との不整合がないかなど、模型で確認していきます。
他の設計事務所はCGで行うことも多いようですが、
模型を製作すると骨組み全体のイメージがしやすいこともあって、
出来るだけ軸組模型は製作するようにしています。
工事に入ってからもプレカットの打ち合わせや現場監理時の確認、
情報共有で大いに活躍してくれます。
製作の始めは骨組みを表す構造図をじっくりと読み解き、
どこにどの部材を使用するか確認していきます。
そして模型を乗せる土台をつくり、その上に建物の基礎部分をスチレンボードで組んでいきます。
今回の軸組模型は1/50で製作したので、2mm角の部材を中心に土台、柱、梁、登り梁と組み上げていきます。
部材をひとつずつ組み立てていくと手間がかかり精度も悪くなるので、
通り芯ごとに土台、柱、梁を“面”として作れるところは水平垂直に注意しながら作っていきます。
今回は下部に柱がない梁がとても多かったので、そこは一本一本梁を架けていき…
小屋組みと下屋部分も組み上げて、なんとか完成しました!
下屋部分と2階建て部分が斜めに交錯していたり、
梁成が120mm〜420mmまで10種類が入り組んでいたりして、想定よりも苦戦してしまいました。
軸組模型づくりは、図面上では見えづらかった部分を確認しながら、
建物の全体像を立体にして構造を把握していくことができるのでとても勉強になります。
そして今回もこのミニノコギリが活躍してくれました!ありがとう〜!(涙)
tahara