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2021.03.12

江之浦測候所

先日、勉強と気分転換を兼ねて以前から興味があった、「江之浦測候所」に行ってきました。

 

「江之浦測候所」は写真や彫刻、インスタレーション、演劇、建築など多岐にわたる活動をしている杉本博司氏の美術施設です。

 

建築、ランドスケープ、庭、アート作品が一体となったつくりをしてます。

 

ただアート作品を眺めるギャラリーでも美術館でもなく、自然を展望する特別な場所としての測候所。

 

「構想10年、工事10年」の年月をかけてつくられたそうです。

 

建築や庭は夏至や冬至、春分秋分の日の日の出の向きを軸線として配置されています。

 

 

夏至光遥拝100メートルギャラリー

 

海抜100メートル地点に100メートルのギャラリーは立っています。

 

壁は大谷石の自然剥離肌。

 

夏至の日の朝に海から登る太陽光がこの空間を数分間に渡って駆け抜けるそうです。

 

 

光学硝子舞台と古代ローマ円形劇場写し観客席

 

檜の懸造の上に光学硝子が敷き詰められた舞台。

 

隧道と並行して立っていて、冬至の軸線に沿っているそうです。

 

隧道の先端からは相模湾を独り占めできます。

 

 

隧道内部。

 

不思議なもので、こうして隧道内で眺めていると、海がすごく特別なものに感じてきます。

 

暗闇からの相模湾と光が印象的です。

 

心地よい風が駆け抜けます。

 

 

箱根外輪山と相模湾に囲まれた急峻な江之浦のロケーションがとにかく素晴らしかったです。

 

この江之浦の地に決めたことが、計画の全てだったのではないではないかと思うほどです。

 

個人的にも早川から真鶴辺りまでの海沿いがとても好きな場所です。

 

 

広大な敷地には古美術商としても有名な杉本氏が若い頃からコレクションしていた、

 

歴史的な石像やアート作品が点在しています。

 

ガイドを片手にかなり歩き回りました。

 

菜の花が咲き柑橘類が成るどこか牧歌的な雰囲気の中、ちょっとしたハイキングです。

 

運動不足も少し解消したでしょうか…

 

 

こちらは待合棟。

 

中央のテーブルは、樹齢1000年を超える屋久杉で支柱は高野山の大観寺にあった水鉢を使用しています。

 

NHKの大河ドラマ「晴天を衝け」の題字は杉本博司さんが担当されたようです。

 

 

次回は季節を変えて行ってみたいと思います。

 

完全予約制ですのでご興味のある方は是非下記から。

 

江之浦測候所:https://www.odawara-af.com/ja/enoura/

 

 

iso

 

 

 

 

 

 

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