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2023.12.06

松川ボックス

こんにちは、スタッフの田原です。

 

先日、展覧会「アニッシュ・カプーアin松川ボックス」へ行ってきました。

 

松川ボックスとは、建築家 宮脇檀氏の設計した住宅で、西早稲田の住宅街に1971年に建てられました。

 

1979年には建築学会作品賞を受賞しています。

 

RC造のボックス内部に木造の住宅を嵌め込んだ混構造で、宮脇氏の傑作と言われています。

 

これまで一般公開されることはありませんでしたが、この9月にアートギャラリーとしてオープン。

外観はコンクリートの屋根にも関わらず、その勾配のきつさや色味からなのか、なぜだか茅葺き屋根のように見えてしまいました。

 

この勾配が、内部では魅力ある空間を作り出す大きな要素になっています。

斜めの天井によってトップライトからの光が豊かに広がり、心地よい吹き抜けの空間を演出しています。

 

開放的な吹き抜け空間から少し奥まった和室に足を踏み入れると、

 

表しの低い天井と濃紺の壁・襖に囲まれて一気に落ち着いた雰囲気に包まれます。

内部の木造部分は釘を使わない木組みで造られていて、暖かみがあります。

 

吹き抜けに張り出した2階の空間は、松川ボックスの特徴をじっくり味わうことができる場所に感じました。

アニッシュ・カプーアの印象的な絵画と彫刻作品が3点展示されていて、

 

建築とアートの相互作用を感じさせる展覧会となっており、とても充実した時間となりました。

 

「アニッシュ・カプーアin松川ボックス」→https://coubic.com/themirror

 

tahara

 

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