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2021.03.23
佐藤可士和展へ
先日、六本木の国立新美術館で開催している、「佐藤可士和展」へ行ってきました。
コロナ禍の影響で予約制でしたが希望日が空いていたので早速予約。
平日だったこともあり、ゆっくりと鑑賞することが出しました。
クリエイティブディレクター、佐藤可士和の過去最大規模の個展との触れ込みでしたが、
確かに作品をまとめて見る機会は今回が初めてでした。
というのも考えてみると氏の作品は私たちの身近にあることに気づかされます。
ユニクロ、Tポイントカード、docomoの携帯N702iD、今治タオル、日清食品のロゴ等々。
どれも一度見ると忘れないシンプルさとインパクトがあります。
近づくとわかるのですがユニクロのロゴは油絵で制作されていました。
Tカードのロゴ。
これ以上ないシンプルさです。
ある人はデザインはプロセスだと話していましたが、このロゴだと決めてプレゼンして、
クライアントの了承を得て世に出す。この一連のプロセスを難なくこなしてしまうのが、
佐藤可士和の凄さなんだというお話し。
確かに、名だたる企業の社長にこのロゴで勝負できると思わせるデザインと説得力、
勝負勘や時代を読む感覚の凄さを改めて感じました。
そのある人は、佐藤可士和の作品はもはや社会彫刻だとも話していました。
織機で製作できる最大の大きさで織り上げられたそうです。
色の発色も綺麗です。
当時何度も聴いたミスチルのアルバム「シフクノオト」。
シンプルでスクエアな形と赤色に一目惚れして、発売後すぐに機種変更した思い出のN702iD。
懐かしい…
国立新美術館のロゴ設計図。
こちらはユニクロのロゴ設計図。
とにかく図面が美しく個展で一番印象に残りました。
佐藤氏の会社サムライのオフィス内をテレビや雑誌で見たことがあますが、
余計なものが何一つないミニマリズム空間が印象に残っています。
椅子の配置までミリ単位で決まっているとのことで、
椅子を所定の位置に配置するスケールまであるとか。
やはり一事が万事、設計図まで神経が行き届いています。
徹底していて隙がない…
セブンイレブンのプライベートブランドのリブランディングも手がけているそうです。
初耳でしたが確かにセブンイレブンの包装は統一感があるなと思っていました。
佐藤氏のプロデュースだったんですね。哲学が一貫している清々しさがあります。
ロゴの設計図や包装の指示書など佐藤氏の仕事ぶりを垣間見れてとても刺激になりました。
現在も多くのプロジェクトが動いているそうで、今後の活躍も注目していきたいと思います。
ご興味のある方は是非。
国立新美術館:佐藤可士和展 https://kashiwasato2020.com/
iso