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2025.06.16

住まいの実験

こんにちは。スタッフの濱田です。

 

先日、国立新美術館で展示されている「リビング・モダニティ 住まいの実験」へ行ってきました。

 

これは20世紀から多くの建築家が取り組んできた、機能的で快適な住まいについて紹介された展示会であり

 

時代と共に大きく変化した人々の住まいを様々な観点から見つめ直すといったものです。

 

展示のボリュームもかなり大きく見応えがたくさんあったので個人的に気になったものだけでも紹介できればと思います。

 

まずは入り口からあるコルビュジエの「ヴィラ・ル・ラク」から大きな横長窓の1/1モックアップ。

 

設計者ご両親のために建てられたこの建物の現物では

 

目の前にある湖の景色を最大限取り入れるためにこのような横長の窓がつけられました。

 

技術の進歩により大きく窓が取れるようになり、部屋の広さや屋上の使い方など自由度が増した中で

 

住まい手に合わせて設計をしたモダンハウスの典型とも言えます。

個人的には展示用に使われている麻のような素材が空間を柔らかく照らしている様に目がいってしまいました。

 

続いては聴竹居です。

設計は藤井厚二。明治時代に建てられたもので外国の文化がたくさん入ってくる時代だからこそ

 

西洋と和を合わせた設計がなされています。

模型もかなり大きく、建築に携わっていない方達も魅了されるような細かな施しが魅力的でした。

アプローチの部分だけでもわかる繊細さと再現力の高さ。模型作りの勉強になります。

 

お次はスカイハウス。

 

菊竹清訓、紀枝の設計で宙に浮いているように作られたこの家は、建築も生き物のように成長したり変化したりする「メタボリズム」

 

という考えを提唱し、家族や住まいに合わせて姿を変えたこの建築は当時では斬新な発想でした。

模型でもこういった細かい部分がしっかり作られているとよく見てしまいます。

 

全体的に展示されている模型は各大学の研究室の方々が作成していますが、レベルの高さに終始口が開いたままでした。

 

最後はフランクゲーリー自邸です。

もともとあった家に安い材料を付け足す、「纏う建築」として既存の建物にもたれかかるように包み込むことで

 

住み手との親和性を生み出しています。

キッチンの上部は増築された木組みとガラスからたくさんの光が差し込み、温かく落ち着いた空間で料理も楽しく出来そうですね。

 

長くなってしまいましたがこれでも全体の2,3割ほどしかなく

 

有名な建築家が追求してきた理想の住まいの実態は6/30()までやっているので是非訪れてみてはいかがでしょうか。

 

hamada

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