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2024.02.17
フランク・ロイド・ライト展
こんにちは、スタッフの田原です。
先日、パナソニック汐留美術館で開催中の『フランク・ロイド・ライト−世界を結ぶ建築』へ行ってきました。
言わずと知れた近代建築の三代巨匠の一人、フランク・ロイド・ライト。
ライトは、今日日本で目にすることができる二代目帝国ホテルや自由学園明日館などを手がけているほか、
浮世絵の愛好家としても知られていて日本に深い繋がりを持つ建築家といえます。
今回は何といっても、肉筆のスケッチや緻密で迫力のある図面を間近に見ることができ感動しました。
その視点と美しい線に、ライトの眼と息吹を感じることができました。
(展覧会ホームページより)
今回の企画では、ライトと浮世絵との関係の深さを明らかにしようとする試みもあり、
ライトの肉筆スケッチがどのように浮世絵的構成であるのかを紹介していました。
また傑作と言われる落水荘の建設現場映像があり、しばらく見入ってしまいました。
あの地形や環境を考えただけでも、どんなに大変な現場であっただろうと想像しますが、
建設の様子、作業する人々の顔や姿を映像として実際に観ることができ、記録が残っていることへの感謝の気持ちを覚えました。
ライトに関わる手紙なども展示されていましたが、その中でも一番印象深かったのはライトから弟子の遠藤新に送った手紙で、
葛藤や日本に対する思いなどが伝わってきて心を打たれました。
愛知県犬山市の明治村に二代目帝国ホテルのエントランス部分のみが残されていて、数年前に見学したことがあります。
当時も思いましたが、今回の展覧会でその全容を図面や模型で目にして
「完成形の帝国ホテルを一度味わってみたかったなぁ」という気持ちが呼び起こされてしまいました…笑
tahara