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2025.06.19

VILLA COUCOU

こんにちは、スタッフの田原です。

 

先日、渋谷区にある吉阪隆正+U研究室が設計を手がけた住宅、

 

VILLA COUCOU(ヴィラ・クゥクゥ)」へ行ってきました。

この住宅はル・コルビュジェに師事した吉阪氏が、

 

早稲田の山岳部の後輩でフランス文学者の近藤等氏のために設計したものです。

 

約75平方メートルの住宅に両氏のこだわりが詰まっています。

 

1957年に竣工し、近藤夫妻の死後は一時解体も検討されていました。

そんな中この住宅を買い取り受け継いだのは、俳優の鈴木京香さんです。

 

彼女が継承し竣工当時に戻す改修を行い、一般公開してくれたことで

 

オリジナルの雰囲気を感じることができました。

 

気づきにくいような部分について、スタッフの方が丁寧に細かく説明してくださり、

 

吉阪氏のこだわりや施主への心配りを実感することもできました。

斜めに奥まった玄関ドアは、山小屋を想起させます。

玄関を入って右手が書斎。窓の外に見えるのはコンクリートでできた日除け。

1階全景。丸い天窓とキッチンを仕切る壁。

 

レンジフードの排気管も天窓に合わせてデザインされているように感じました。

片持ち階段とステンドグラスの入った窓は、この部屋を強く印象づけています。

 

ひんやりとしたコンクリートの階段を上っていくと…

2階は主寝室。

 

弧を描く天井が空間を優しく包み込み、安心感を与えてくれます。

リビングの大開口からは庭の緑を楽しめ癒しの景色となっています。

奥庭から建物を見ると、天窓は屋根部分に筒状に飛び出ていることがよく分かります。

 

この筒が室内に柔らかな光を取り込む装置となっています。

アールの天井が作り出す空間は、心を解きほぐすような効果を感じました。

 

ぜひまた季節や時間を変えて訪れ、光や影のうつろいの違いを体感したいと思います。

 

チケットは大人気で、毎回予約の枠は数分で完売。

 

この日一緒に見学した各回10人はチケット争奪戦をくぐり抜けた経験があり、

 

謎の仲間意識があったように感じます…(笑)

 

 

tahara

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