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2025.02.21
30周年のお祝い
先日、阿夫利神社の茶寮石尊にて、
堀部安嗣建築設計事務所の創立30周年のお祝いの会が開催されました。
OB、OGを中心に北は北海道、西は高知からも集まり、
終始笑いの絶えない賑やかな会となりました。
私はある仕事がきっかけで学生時代から憧れていた堀部事務所に転がり込み、
独立してから事務所を間借りしていた時期も合わせると5年間お世話になりました。
初めてオープンデスクで事務所に伺ったのは2007年。
まだ事務所が神楽坂ではなく茗荷谷にあった頃です。
18年前はSNSやyoutube、建築WEBメディアの草創期。
主に建築専門誌から情報を得ることが中心の時代でした。
建築専門誌に発表される作品を穴が開くほど見めては、
自分のものにしようと必死に図面のトレースを繰り返していました。
建築雑誌の発売日には新作が掲載されていないかとワクワクしながら、
本屋に駆け込んでいたことを思い出します。
そんな頃に行ったオープンデスクが師匠との初めての出会い。
事務所内はジャズが流れ、製図板に向かって必死にプランを練ってる姿が印象に残っています。
まだ実務経験のなかった私は矢継ぎ早に飛んでくる指示になんとか食らいつき、
必死にいくつかのスタディ模型を作ったのでした。
修行時代も師匠から多くのことを学びました。
設計、仕事、哲学、趣味、食、酒、遊び、サウナなど。
きっと出会っていなかったら今の私はなかったでしょう。
師匠でもあり恩人でもあり、目指すべき目標でもあり、越えるべき存在でもあります。
会の終盤、30年を振り返る動画が流れました。
笑いあり、涙あり、そして建築あり。
設計した数の多さもあることながら、建築の質の高さや人とのつながりの濃密さに圧倒されました。
この濃密な30年の一部に自分がいると思うと感慨深いものがあります。
嬉しいことに今も共同で阿夫利神社の改修工事を行なっています。
独立後もお声がけいただけるので、
少しは認めてもらっているのかなと勝手に解釈しています。
師匠曰く30年はまだ折り返し地点とのこと。
これからも元気で私たちの目標となる、越えるべき存在であってください。
そして、これからもワクワクする建築を創り続けてください。
30周年おめでとうございます。
iso