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2022.12.18

海の玄関口

こんにちは。スタッフの田原です。

 

最近は遠出をする機会がすっかり減ってしまい、旅行好きとしては少しさみしい気持ちもありますが…

 

近場でもまだまだ行ったことのない場所や素敵な建築は溢れている!と思い直し、

 

地元神奈川の魅力に注目してみることが最近のマイブームになりつつあります(笑)

 

少し前になりますが「くじらのせなか」の愛称でも親しまれている、

 

「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」へ行ってきました。

言わずと知れた横浜の観光スポットですが、建築の視点を持って歩いてみるとまた違った趣を感じます。

 

大さん橋の設計は、1995年に開催された国際コンペでFOA(Foreign Office Architects)という

 

イギリスの建築家2人によって提案された設計案が選定されました。

 

当時まだあまり発達していないコンピューター技術を駆使したデザインで、世界の建築界に大きな衝撃を与えたそうです。

 

あまりにも斬新なデザインに構造やコスト面など様々な問題があったようで、

 

当初の設計案からは大幅に内容が変更されてしまったとのこと。

 

それでも2002年11月の竣工以来、人々の憩いの場として20年間変わらずに親しまれています。

屋上のデッキは大海原が波打っているかのようなデザインで、

 

床、壁、天井、屋根といった要素がすべて連続してひと続きになっているところが最大の魅力です。

 

ウッドデッキ仕上げの上を歩いていると、靴底から木材の柔らかな足触りを感じることができます。

斜めのガラスに空が反射して、伸びやかなランドスケープがさらに開放的な印象に。

 

キング、クイーン、ジャックの名でも知られる横浜三塔(県庁本庁舎、横浜税関、横浜市開港記念会館)のマークがデッキに描かれていて、

 

ここから一望できるはずなのですが、クルーズ客船が留まっていて全容は分からず…

大さん橋を歩いていると、空と海と大地が混ざり合ったかのような感覚になれる不思議な場所だなと感じます。

 

海の玄関口ということもあって、このダイナミックな建築は自然と気持ちを開放的にさせてくれます。

 

近くに行った際はついつい足が向いてしまう場所のひとつです。

 

tahara

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