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2024.08.06
サンプルをつくる
進行中の案件の小幅板壁のサンプルをつくりました。
比較検討用に目地幅や塗装有無、目地底色などを変えて幾つか製作しました。
小幅板は見付、見込み、目地幅によって全く雰囲気が変わり、
実物で検討しないと分からないこともあり、
近くのホームセンターで材を購入してDIYで製作しました。
サンプルは工務店などに製作してもらうことも多いですが、
やはり自分で製作すると発見もあり、思索もできて勉強になります。
たかが30cm程度の長さの材でしたが、目地の幅を合わせるだけでも大変で、
これは実際の施工も大工さんは大変だなと改めて感じました。
最近では目地が入った小幅板風の板材なども流行っていますが、
奥行きと深みは一つ一つ並べてつくる小幅板の方がより出るように思います。
小幅板風と比べるとやはり施工の大変さがデメリットでしょうか。
経年での目地幅の変化なども気になるところではあります。
上の写真は目地幅と塗装の有無の違い。
左は無塗装、目地3mm 、右はオイルフィニッシュ、目地5mm。
オイルフィニッシュをすると少し黄色味が強くなるので、
ちょっと今回のイメージとは違いそうです。
こちらは材違いのサンプル。
中央から左右で材のテクスチャー、目地底の塗装有無で違いがあります。
目地を塗装した方が材の輪郭がはっきりしてシャープに見える印象です。
夏休み中の息子にも手伝ってもらいました。
ヤスリでバリを取るという地味な作業でしたが、
初めてのことで楽しかったようです。
壁の仕様を決めるだけでもなかなか時間がかかりますが、
これを繰り返してイメージの精度を高めていきます。
まるで実験のようですが、納得のいく結果になるまで検討は続きます。
iso