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八ヶ崎の家works
project data
所在地:千葉県松戸市
竣工:2023.03
用途:専用住宅
延床面積:97㎡
写真:武川正秀、※礒健介
施工:株式会社斉藤工務店
工事種別:新築構造種別:2階建て
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閑静な住宅街に建つご夫婦の住まいです。
敷地は区画整理された40坪ほどの土地。
周辺には新しく住宅が建ち四方は将来的に囲まれることが予想されました。
敷地を訪れた時に不確定要素が多いこともあり、積極的に外部に開く住まいではなく、
豊かな内部空間を構築することが適切であるように感じました。
物が少なくミニマルにすっきり暮らせる家、
というご要望とも相性がいいように思いました。
さらにグレー系のクールな雰囲気を好んでいたこともあり、
光の変化が空間を変遷させていくような、そんなイメージで検討を重ねました。
奥行きの長い敷地に対し、南側に庭を出来るだけ残し北側に寄せた素直な配置計画としています。
一台分の駐車スペースを確保することで生まれる建物のズレを利用し、
内部空間にリズムと変化をもたらすプランを考えました。
1階のメイン空間はLDKのみとし、2階に水回りと個室を配置。
2階にプライベート空間を集約させたことで、
1階のLDKに広がりのあるのびやかな空間が確保できています。
各所の収納は全て造り付けとし、扉で隠し雑多な物が見えないように配慮しています。
仕上げは白を基調として1階の床はフレキシブルボードでモノトーンでまとめ、
階段のトップライトや動線の先に感じる微細な光の変化で、
内部空間が優しく柔らかい雰囲気になるように計画しています。
寡黙な印象のファサードは前面道路からの防犯やプライバシーに配慮し窓をなくしています。
内部空間と呼応するようなにミニマルな印象の佇まいが、
この家の雰囲気をや印象、イメージを静かに語っているように思います。
ミニマリストとは不要なモノを捨てることではなく、本当に必要なモノを見極める人のこと。
まだまだ変化するであろう暮らしと、ミニマルな空間がどのように絡まっていくのか。
今後の変遷も楽しみなミニマリストのご夫婦のお住まいです。