page top
top page > blog > 臥龍山荘

blog

2025.04.14

臥龍山荘

こんにちは、スタッフの濱田です。

 

先日、お休みの間に愛媛に旅行に行ってきました。

 

そこでたまたま泊まったホテルの近くに

 

とても面白そうな建築物があると知り、訪れてみました。

それが臥龍山荘です。

 

周りは脆川に囲まれとても自然豊かなこの景勝地に

 

河内寅次郎が10年かけて築き上げた重要文化財です。

 

敷地自体は細長いものですがそれを感じさせないくらいに

 

自然を取り込んだ巧みな操作がありました。

 

1番はじめに入る「臥龍院」では建築意匠の細やかさ、

 

繊細さと共に美しさが感じられる高度な細工ばかりで

 

終始口が開いていました。

この欄間も手作業とは思えないほど精密で美しいです。

特に気に入ったのは「霞月の間」にあった書院。

 

小窓を月に見立て、棚は月にかかる雲に見立て、

 

また小窓の奥に障子があり、それが座る角度によって

 

月の満ち欠けを表現しているといったものでした。

 

上の写真は三日月に見える角度。

満月

 

二十六夜月

 

  

庭を抜け奥に進むと「不老庵」というおそらくこの山荘で特に有名な建物が見えてきます。


この不老庵は崖から飛び出すように建てられ、

 

脚にはかなりの長さのある束が伸びていました。

こちらはその中でも有名な「捨て柱」と呼ばれるもので、

 

この不老庵を作る上で基準にされた木です。

 

不思議なことに全く成長しないそうで

 

こうして今も建物の一部として使われているのだそうです。

この不老庵の縁側は下を見ると隙間があり

 

崖肌が丸見えで正直とてもビビりながら写真を収めました。

風通しもよく気持ち良い空間でとても癒されました。

 

ここで触れたものはこの臥龍山荘のほんの12割程度で

 

他にも沢山の細やかな設計、工夫が施されていて

 

言葉で表現するのは難しいくらいです。

 

本当に本当にお勧めしたい場所になりました。

 

季節も違えば違う景色を味わえそうでまた訪れたいと思っています。

 

hamada

  • flow

    ご相談から設計までの流れ

    view flow
  • contact

    礒建築設計事務所への問い合わせ

    contact