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2026.01.24
突板見学へ
こんにちは。
スタッフの濱田です。
礒事務所では無垢材を使用することが多いですが、
今回は現在進行中の「大倉山の家」での家具や建具の面材に使用する
突板の見学をしに「山一商店」さんへ見学をしに行きました。

突板とは天然木を0.2mmほどに薄くスライスしたシート状にしたものです。
これを基材の表面に貼り、
家具や建具に使うことでまるで無垢の木材を使用しているように見えるのが特徴です。
また薄さゆえの加工のしやすさと希少な木材でも安価に抑えられるため、
古くから建築で色々な場所に使用されている人気の建材です。
また木材には元々の木から切り取る場所によって木目が変わり、呼び名が変わります。
大きく分けると柾目と板目。

柾目は真っ直ぐに伸びた模様で均一さと節が少ないのが特徴で、
年輪に対して垂直で取るため大量には取れず、希少価値が極めて高いです。

板目はよく皆さんが想像する木の板の模様。
ぱっと見で木!と感じられるこの板目は、
中心からずらして取るため比較的多く取れるのが特徴ですが、
物によっては模様が暴れて商品にならないこともあるそうです。
少し前はそれが敢えて流行り出したこともあったそうですが、、、
天然物なため、柾目と板目の中でも呼び名が分かれています。
もし興味がありましたら、ちらっと調べてみると面白いですよ。

山一商店さんは加工したものや外で仕入れたものを保存、販売している突板屋さん。
現在国内では大手メーカーの大量生産、海外からの物流によりその数も減っているといいます。
とても貴重な経験をさせていただきました。

現場にはありとあらゆる木材が取り揃えられており、
とても1日では決めきれないだろうということで、
樹種を絞ってから見学に臨みました。
それでも1日悩みに悩み、ついに決まったオークの板目。

一つは「登り」と呼ばれる中心の模様が突き抜けているもので力強さも感じさせ
シンメトリー感がその美しさを際立たせています。
また一部、タモを使用する箇所があったためそちらの突板も決定しました。

右が北海道産の国産タモ。
写真だと伝わりづらいですが、滑らかな直線とベージュの割合がとても柔らかい印象を与え、空間を明るく引き立てます。
左は海外産のタモ。
比べると少し灰がかった色合いで印象が全然違います。
部屋の色味次第ですが、白っぽい色味は組み合わせやすさを感じます。
今回はどちらも採用しているので違いも楽しめそうです。

基材への貼り方にも種類があるそうなんですが、長くなってしまうので少しだけ、、、
写真は「ブックマッチ」と呼ばれる貼り方の中で横に並べるので「横ブック」と呼ばれたりします。
今回は施工会社のNENGOさんから紹介いただいた突板屋さんでしたが、大変貴重な経験をさせていただきました。
いろんなお話を聞かせていただき、普段見ている突板について少しだけ詳しくなれたかなと思います。
まだまだ奥が深いものでさらに知見を広めていきたいと思いました。
hamada




