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2021.02.27

真鶴散歩

こんにちは、礒です。

 

先日、息子と真鶴へ散歩に出かけました。

 

事務所で図面ばかり描いているとなかなか外に出る機会がないので、

 

どうしても運動不足になりがちで…

 

天気も良く春のような暖かさだったこともあり、いい気分転換になりました。

 

運動不足も少し解消。

 

 

真鶴町は神奈川県の西部に位置する、豊かな海と自然に囲まれた小さな港町です。

 

神奈川の海といえば江ノ島や鎌倉などの湘南のイメージが強いですが、

 

真鶴の人と町と海がつながっている感じがとても好きで、ここ最近はことあるごとに訪れています。

 

町の雰囲気が実直というか、誠実というか、嘘がない感じなんです。

 

生活がしっかりと根付いていて、どことなく懐かしさが漂い心温まる美しい町。

 

もしかしたら神奈川県の町で一番好きかもしれません。

 

最近は移住者も増えているのだとか。

 

 

 

こちらは真鶴港です。

 

この長閑な雰囲気がたまりません。

 

 

真鶴半島中腹のお林展望公園へ。

 

太平洋がお出迎えです。

 

右手に伊豆半島を望みます。

 

 

最近クマさんを離さない息子。

 

 

公園脇には、真鶴町立中川政一美術館があります。設計は柳澤孝彦+TAK建築研究所。

 

竣工は1988年。第15回吉田五十八賞を受賞したそうです。

 

バブル期の建築ですが華美な流行りを取り入れるのではなく、

 

コンクリートと銅板のボールト屋根のマッシブな構成で実直な建築。

 

周辺の木々よりも建物の高さが低く、周知と調和しそっと佇んでいる姿が印象的です。

 

渋い!

 

残念ながらこの日はコロナの影響で閉館中でした。

 

 

化粧型枠コンクリート打放し出目地仕上げの表面。

 

木目の柔らかい雰囲気と出目地の陰影が建物の表情をつくっています。

 

 

そしてこちらがコミニティー真鶴

 

地元の小松石を使い真鶴らしさを目指した建築です。

 

真鶴町の条例「美の基準」を基に設計されてました。

 

 

この「美の基準」がとにかく素晴らしい条例なんです。

 

なぜ真鶴のこの素敵な風景と生活を守られているのかが分かります。

 

 

「美の基準」の冒頭にはこのようなに書いてあります。

 

 

本デザインコードは、町、町の人々、町を訪れる人々、

 

町で開発しようとする人々がそれぞれに考え、

 

実行していくべき小さなことがらを一つひとつ綴っています。

 

 

普通の条例と違う点は、

 

人々が真鶴の文化や生活、風土を考える余白が残されていることです。

 

条例さえ守ればいいという思考停止にさせない仕掛けがあります。

 

デザインキーワードにも「柱の雰囲気」、「壁の感触」、「舞い降りる屋根」などの言葉が並び、

 

とても詩的で情緒的。

 

行政の条例で出てくる言葉とは思えません。

 

この美の基準を知ってから真鶴を散歩すると、

 

より深く真鶴を知ることが出来ます。

 

どこか懐かしく静かで和やかな空気に満たされている真鶴、

 

オススメです!

 

 

 

瀬戸道と言われる曲がりくねった細い路地や町の風景も素晴らしく、

 

また、ゲストハウス+出版社という面白い組み合わせで最近注目している、

 

泊まれる出版社の「真鶴出版」など、

 

まだまだ話したい魅力はたくさんあるのですが…

 

話が長くなりそうなので、それはまた別のお話で。

 

 

iso

 

 

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